標題の通り、実は眠剤3種以上=必ず減算というわけではありません。
パターンとしては大きくわけて2種類あります。
【精神療法を算定しない日に処方する】
「精神療法50%減算」は、精神療法を算定している日にぶらさがってるので、そもそも精神療法(前記事参考)を算定しない日に処方すれば、少なくとも精神療法50%減算は起きません。
「じゃ、精神療法を算定しない日って?」
になると思います。
説明します。
・症状が安定している。
・詳しい生活指導や心理的介入はしていない
・薬の継続・微調整が中心
この場合、再診料と処方量、処方箋料は算定するけど、精神療法を算定しない。
しかしここで大きな疑問が!!
「そもそも精神療法をしてないのであれば、それが減算された分の点数も入らないだから、むしろ損なんじゃないの?医療機関側としては。つまり、眠剤3種以上だして、精神療法も算定して、その上で精神療法50%減算をくらったほうが、精神療法を算定しないよりはマシじゃないの?」
この、ぼくの感想は一応正しいそうですが、実際の医療現場では、「点数」より、「手間とリスク」が重視されるから、「めんどくさいし精神療法は算定しないでおこう」ってことになってるようです。
【正当な理由の記載】
これが一番言いたいところなんですが、そもそもこの眠剤2種規制の制度には、「理由」を書く欄があるそうです。そこに正当な理由(定型文でも可)を記載し、記録の整合性が取れていれば、減算を避けられる場合があります。
「理由」ってなに?ってなるかもしれませんが、例えば「入院歴がある」「悪化させないためには多剤処方が必要」とかです。
だから、ここに正当でわかりやすい理由が書ければ、「病院の方針」とかそういう若干理不尽的なものが無い限り、誰も損せず、眠剤3種以上が処方できちゃうんです。
ぼくの場合、過去3回の入院歴という強い事実があるので、主治医は、憶測ではありますが、理由として「既往歴(入院)を踏まえ、睡眠障害の治療を優先し多剤併用を要する」とかそういうことをテンプレ化して書いてるんだと思います。なので、眠剤が5種処方されてます。
この、「入院歴」ってのはかなり強いワードで、1型の人なら多くの人が入院歴があると思うので、医師も書きやすいのですが、2型の方っておそらくあまり入院歴がない方が多いのではないでしょうか。なので、医師も書く「パワーワード」がなくて、眠剤2種規制を守っちゃうっていう現実があるのではないでしょうか。
※補足:この記事の結論は「必ず減算ではない」です。減算の有無・範囲は算定内容や記録の整合性などの複合的な条件により決まります。
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