学生の頃からハルキストではあったんですが、この作品(ねじまき鳥クロニクル全3巻)は会社入って鬱がとても酷い時期にほぼアル中で、深夜嫁が寝付いてからこっそり家を抜け出してコンビニ行ってウイスキーの小さなボトルを買ってストレートでちびちびやりながら読みかけては意味が頭にはいってこず数ページで寝てたというある意味変な思い入れのある作品です。
これを、ここ2カ月ほど会社行くとき毎日持っていき、行きの電車は寝てるので、帰りの電車で将棋ができないトンネル区間の10分間くらいだけコツコツ読んでました。
一昨日、ようやく読み終わりました。エンディングはいい意味の裏切りがあってよかったです。
全般的にこの本の話って、ノモンハンの戦争の話(間宮中尉の話)だけが突出して小難しくて、それ以外の部分(加納クレタ、マルタ、メイ、クミコなど)はとても読みやすくて、話に引き込まれます。
でも僕には、なぜこの小説にノモンハン戦争のエピソードを入れなければいけなかったのかという必然性が全くわかりませんでした。正直、ここ部分は読むのが苦痛でした。
一部、拷問エピソードなんかは興味を引きましたがそれ以外は・・
最後に伏線が回収された感じでもなかったような気もするし、ほんと、なんで入れたんだろう。
最新作(かな?)「騎士団長殺し」でも突然意味不明に南京大虐殺の話とか書いてるしわけがわからない。オウム関連本出したときにあんだけ下調べしたハルキが、簡単に小説の中とは言え「南京大虐殺はあった」なんて言うのはとてもおかしい。何十万人って書いてたかまでは覚えてないけど。
ちょっと話変わって、中二の娘がさっき、
「パパなんか本貸してー。薄いやつ」
って言ってきたので聞いたらなんか学校で読書の時間があるらしく、もっていかないといけないらしい。
僕の本棚には将棋の本とハルキの本しか(ほとんど)入っていないので試しにTVピープルを貸してみました。薄い単行本の中に短編4つくらい。
これをもし気に入ってくれたら長男にも好評だった「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を貸そうかと思います。