#例によって、躁鬱とは全く関係ありません。ただ、準決勝2試合をフルで観て、どうしても書きたくなったので書きます。
【そもそもPAとは】
攻撃側の作戦の一つで、ボールを受けたQBが、RBにボールを渡したフリをして、実はパスプレイをしようとするやつ。つまり、「ランに見せかけたパスプレイ」のこと
【狙い】
ディフェンス側が、一瞬、「ランか?」と思った瞬間、QBは投げるターゲットを探して空いてたら投げることが可能。
【メリット】
・QBサックとかで大きくロスすることが少ない。(投げ捨てられるので)
・ランが刺さってるときほど、ディフェンスはそっちに気を取られてるので、ロングゲインに繋がりやすい。
【デメリット】
・読まれてしまえば投げるとこはなくなってしまうので1回の攻撃権を無駄にするし、時間も消費してしまう。
【なぜ多用されるか】
・NFLでは、1回のミスがそのまま敗因になることが珍しくない。だから、失敗しにくいパスプレイが異常に価値を持つ(【メリット】で書いたように、投げ捨て可能、サックになりにくい)
・NFLのディフェンスは常に「ランを止める」「パスを止める」この2択を瞬時に選択しないといけない。プレイアクションパスは、その判断を0.5秒(致命的な差)だけ狂わせることができる。
・実は、「ランがでてなくても」効く
別にランがでてなくても、その場の状況(スコア、時間、ダウン状況)によっては、ランを警戒しなければいけない場面がある。その心理を利用できるから、ランが出てなくてもプレイアクションパスは成立する。
【じゃあ、全部のプレイをPAにしたらいいじゃん】
それはできない。理由は単純で、「ランがある」という前提のもとに成り立つ作戦だから。
PAが効くのは、ディフェンスが
・ランを止めないといけない
・RBを一瞬見る必要がある
状況だけ。もし攻撃側が
・全くランをしない
・明らかにPAばかり使う
となれば、もうディフェンスは騙されない。RBは無視され、QBは最初からパス前提でみられる。→普通のパスプレイより、「時間もかかり」「ルートも制限される」むしろ不利なプレイになってしまう。
【日本の学生アメフト、社会人アメフトでは?】
・NFLほどQBの判断力が速く正確でもないので、投げ捨てる判断が間に合わず、サックされる危険性が結構高い。
・ディフェンスが、状況によっては「ラン」をある程度捨ててることがある(NFLほどランが怖くないから)
よって、プレイアクションパスは日本アメフトではそこまで多用されず、やはり、NFLという才能、判断力、体格が極限まで研ぎ澄まされたエリート軍団の間でのみ多用される作戦と言える。
【結論】
NFLという、ミスが許されないリーグにおいて、最も合理的にリスクを下げられる上に、成功率の高いパスプレイだから多用される。
気になった方は、実際、140円払って、
「シーホークスvsラムズの試合」を見てみてください。PA祭りですww
ついでにいうと、
「ペイトリオッツvsブロンコス」の試合も見てもらってもいいけど、こっちは「大雪」という、アメフトを別競技に変えてしまうほどの環境変化があったため、あまりこの記事の参考にはならないかもしれません。
さて、2月9日午前8:30キックオフのスーパーボウルでも、PA合戦になるんでしょうか??