保護室(隔離室と言うこともある)の話をします。
もうだいぶ前のことなので記憶があいまいになってるところもあるのですが、たしか3回入ったことがあると思います。
そもそも保護室(隔離室)ってなんなの?
と初耳の方もおられると思いますので簡単に説明します。
自分の場合、2か所の病院の保護室に入ったことがあります。細かい違いはありますが、基本はいっしょです。
ほとんどの精神科病棟には保護室があるはずです。
保護室には一人で入ります。布団もしくはベッド、それと便器のみがあって、自分から出ることはできません。(内側にドアノブがない。)
食事トレイを入れることができる小さな窓はあります。
それでは体験談として振り返ってみます。
1回目・・・激鬱で入院
私は関西の出身で、大学も関西でした。ですが、就職で関東に行き、関東に住んでいました。またこの話は別途書くかもしれませんが、就職して1年で躁状態のときに結婚し、結婚式の最中に鬱転して結婚後ずっと鬱状態で社会人生活を送り、小さなクリニックに通っていました。そのクリニックの医師は入院施設にあまりコネがなかったため、地元で顔の効く義父が、関西の精神病院を探してくれて、すぐ入院させてもらえるよう頼んでくれ、そのおかげでやっと入院できました。
いきなり保護室でした。
この、結婚後の鬱転後何年だったかはっきりと覚えていないのですが、クリニックでおよそ5種類以上は抗鬱剤を試したのですが全く効果がなくて薬に失望してたのですが、この病院で保護室に入っている間に処方されていたのは、1日あたりたった10mgのアモキサンのみでした。
1週間ばかり経ったある日でした。突然目の前の景色がはっきりとクリアになり、完全に鬱が抜けました。これにはほんとに驚きました。
アモキサンがたまたま自分に合ったのか、保護室で隔離されていたことがよかったのか、そのどちらかの両方ではないかと思うんですが、とにかく救われた気分で一杯でした。
奇しくもそのときの主治医が、今の主治医でもあります。
あまり抗鬱剤の効かない体質らしい自分に対して、アモキサンという処方を一発で当てた処方センスは素晴らしいww
あとは普通の閉鎖病棟で数カ月すごして退院、復職だったと思います。
2回目・・・激躁で入院
このときはなぜか、関東で通い続けていたクリニックからの紹介で千葉の、悪評高い秋〇病院という精神病院に入院しました。
ここでも保護室に入れられたのですが、悪評高い病院だけあって、さすがに保護室での対応も酷いものでした。
保護室ってのは、ちゃんと外部から医師なり看護師なりが監視と言っては言葉が悪いけど見てないといけないんですが、この病院の保護室はほったらかし。薬の副作用か、ものすごく喉が乾いて水が欲しかったんですが、コップ一杯の水をもらうことすらままならない状態でした。大声で
「水!水!」
と叫ぶのですが、聞こえないのか無視してるのか、全く反応がありません。
3時間に一回くらいやっとコップ半分くらいの水をもらえたような。。
3回目・・・混合で入院
1回目と同じ病院です。そのときの主治医は違う人でした。
これははっきりと覚えているのですが、保護室に入れられる前に、なにやら人権の関係で弁護士に電話していいよと、携帯電話といくつかの弁護士や人権関係の団体の電話番号のリストを渡されました。
何せ混合(躁気味)だったのでもちろん弁護士に電話しましたよw
返事はつれなかった。「(半笑いで)隔離されて当然だね」的な。
このときは暴れる恐れがあったので、身体拘束もあったと思います。
確か少なくとも両手は自由に動かせない状態にされたなぁ。
と保護室に入れられて沈静作用のある薬(ロドピン)を処方され続け、1週間か10日くらいで段々と落ち着いてきました。
このとき初めて、幻覚を見ました。今思えば軽い夢のようなものだったのかもしれませんが、看護師のおっちゃんらとハイキングに行っている幻覚を見ました。
以上、体験談でした。もう入ることはないかな?
入りたいとは思わないw
でも、少なくとも2回目を除いては症状に対して効果的だったと思います。